保育士のキャリアアップについて、徹底解説します!

保育士のキャリアアップについて、徹底解説します!

保育士の仕事にやりがいを感じ、保育士を目指す方たち、あるいはすでに保育士として仕事を始めている方たちの中に、保育士のキャリアアップにどのような方法があるのか興味を持っている方もいらっしゃるでしょう。 保育士のキャリアアップには、保育士としてのキャリアアップを目指す方法と、国家資格である保育士の資格や経験を活かして、保育士とは異なる仕事でキャリアアップを目指す方法があります。 そこで今回の記事では、保育士のキャリアアップにどのような方法があるのかについて、ご説明します。

1. 保育士としてのキャリアアップを目指す方法

保育士としてキャリアアップを目指す場合、2017年から政府主導で始められた「キャリアアップ研修」を受けることが最善の方法です。 (出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/gaiyou_10.pdf) この研修では、保育士としてリーダーや主任などの役職を得るための研修だけでなく、保育士の専門性を高めるための研修が含まれています。その一部をご紹介します。なお1分野の受講時間は15時間以上となっており、およそ2~3日を要することも押さえておきましょう。

1-1. 乳児保育

主に3歳未満の乳幼児の保育内容に対する理解を深めることを目的としています。乳児保育の意義や安全な環境づくり、乳児への適切な関わり方や保育指針の作り方などを中心に研修します。 また、主に3歳以上の保育内容について学ぶ「幼児教育」の分野は、別にあるためそちらも押さえる必要があるでしょう。

1-2. 障害児保育

障害を持っている子どもの保育に関する理解を深めることを目的とする研修です。障害への理解や障害を持つ子どもたちの発達援助、さらに保護者との関わり方などを学べます。

1-3. 食育・アレルギー対応

食育やアレルギー対応への理解を深めることを目的としています。栄養に関する基礎的な知識やアレルギー疾患の理解、また保育所における食事提供やアレルギー対応のガイドラインを中心に学びます。

1-4. 保健衛生・安全対策

保健衛生や安全対策に対する理解を深めることを目的とする研修です。保育所の中での事故防止や健康安全の管理、感染症対策のガイドラインなどを中心に学びますが、この研修では事故発生時の対応についても学ぶことが可能です。

1-5. 保護者支援・子育て支援

保護者支援・子育て支援に関する理解を深めることを目的としています。保護者支援・子育て支援の意義を理解し、保護者に対する相談援助の基本について学びます。ほかにも地域における子育て支援、虐待予防のための対応策などについても学ぶことが可能です。

1-6. マネジメント

主任保育士のもとで、ミドルリーダーとなるために必要な知識やスキルを身につけることを目指す研修です。マネジメントやリーダーシップ、人材育成についても学びます。

1-7. 保育実践

より効果的な保育を展開し、実践できるようになること目指す研修です。子どもとの関わり方や遊び方の工夫など、より深く、体系的に学ぶことができる研修となっています。

2. 保育士の資格や経験を活かして保育士とは異なる仕事でキャリアアップを目指す方法

次に、保育士とは異なる仕事でキャリアアップを目指す方法についてご説明します。

2-1. 福祉系の分野:社会福祉士

社会福祉士は、福祉や医療に関係する相談や支援の要請に対応する仕事ですが、専門知識を要する国家資格です。保育士が社会福祉士の資格を持つことで、特に子育ての問題を考える保護者や子どもからの相談に対応することができます。 シングルマザーが孤立し、適切な福祉を受けることができないことが社会的な問題になっていますので、保育士がこの資格を取得する意義は大きいといえます。

2-2. 心理系の分野:臨床心理士

心理面での問題を抱える人たちの評価や問題解決に関わる仕事です。民間資格ですが、認知度の高い資格です。なお、保育士の資格を活用できる「保育心理士」もあります。 臨床心理士の資格を持つことで、教育機関でスクールカウンセラーとして働くこともできます。昨今、心理面での影響を受けて学校へ通うことができなくなる子どもが増えていますので、子どもの成長・発達を理解した保育士の心理士としてのニーズも今後はさらに高まっていくでしょう。

2-3. 医療系の分野:認定病児保育スペシャリスト・医療保育専門士

認定病児保育スペシャリストとは、病児保育の専門家のことを指します。病児保育とは、感染症などの一時的な病気のために集団保育の場に行けない子どもを預かることです。 医療保育専門士は、病院に入院している子どもたちのための保育士資格となっており、主に病院やクリニックで働きます。子どもが風邪をひいても仕事を休めない保護者にとっては、このような専門資格を持つ保育士の存在は、非常に心強いといえるでしょう。

3. まとめ

まとめ

神戸を中心に介護だけでなく保育分野での人材派遣に取り組む株式会社JSK-Gでは、キャリアアップを目指す保育士の方の就業、キャリアアップのお手伝いをしております。 保育士として、社会に貢献するためにキャリアアップを目指している方、興味のある方はぜひ遠慮なくご相談ください。