保育の経験を活かした仕事を知ろう！保育園・それ以外にも選択肢がある

1. 保育士・幼稚園教諭が辞めたい理由

保育士から転職を考えている方は、辞めたい理由をはっきりさせないと転職先で失敗をしてしまいます。

1-1. 保育の仕事自体が嫌

子どもが好きという理由だけで保育士になる方もいますが、現場では子どもと遊ぶだけでなく、常に子どもの状態に目を向けながらコミュニケーションを取らなければなりません。そのため、子どもが好きなだけでは務まらない職業と呼ばれています。 また、園内の装飾やイベントの道具を作成するために、持ち帰り残業が多い業種ともいえるでしょう。こういった仕事が嫌な場合は、保育士・幼稚園教諭とは別の業種に就いた方がよい場合もあります。

1-2. 人間関係に馴染めない

保育士によくある悩みが、保護者や先輩の先生との人間関係です。保護者の園に対する考え方はさまざまで、保育士や園の方針に任せてくれる保護者がいる一方、我が子を想うあまり要望が多い保護者もいます。 また、預かる子が初産の子なのか、それとも2人目以降の子なのかでも、保護者の反応は大きく変わります。そのため、預かっている子ども同様、保護者一人ひとりへの対応もより丁寧に行わなければなりません。 園内の人間関係においても、男性保育士が増加してはいますが、それでも女性の保育士が多いのが現状です。そのため、女性ならではの人間関係に悩む方も少なくないのです。 人間関係のほかにも、園での方針が自分に合わないこともあります。そのため、園についていけない・ついていきたくないという気持ちからその園を辞めたくなる人もいるのです。こういった場合には、ほかの資格を活かせる職場に行くことをおすすめします。

2. 保育関係の転職をする際に気を付けたいこと

園の特徴を知ったうえで転職先を考えると、よりよい保育現場への転職が可能です。また、転職の際は時間がかかっても入社を決める前に一度見学に行き、現場の雰囲気を知っておくことが大切になります。 知り合いの紹介などで入社が比較的簡単なケースもありますが、現場を見ていないとその後の働き方に影響を及ぼしてしまうケースもあるので注意するようにしましょう。

3. 保育園の種類

保育園の現場を変える際に検討したいのが、その保育園がどこの管轄で運営しているかです。保育園といっても認可か無認可か、公立か私立かでその園の雰囲気や働き方は大きく異なります。

3-1. 認可外保育施設

独自の保育方針を実現するために、あえて認可を取らない保育施設のことを「認可保育所」と呼びます。認可外保育施設にはベビーホテルや託児所などがあります。

3-2. 公立保育園

都道府県が運営している認可保育園です。国の基準をクリアしているため、公務員に近い働き方が可能になります。給料も高く福利厚生がしっかりしていますが、園の方針はマニュアル化されており、少々お堅いイメージの保育園となっています。

3-3. 私立保育園

都道府県の自治体ではなく、学校法人などで運営していることが多いのが私立保育園です。公立保育園より基準が緩めで、比較的自由な方針を定めています。

3-4. 認定こども園

元々は幼稚園といわれていましたが、幼保一体型に伴い、0～5歳児を保育・教育する施設へと変化を遂げました。子ども向けの教育をするので、保育園ではなくこども園に預ける世帯も増えています。

4. 保育関係の仕事

保育園のほかにも保育関係の仕事はたくさんあります。ご自身のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶことが、よりよい転職の成功につながるでしょう。

4-1. ベビーシッター

依頼者へのお宅に行き、保護者が不在の間に子どもの面倒を見る仕事です。少人数での保育ができるので、一人ひとりに手厚い対応ができるのが特徴です。 保育園のような大人数の空間に預けたくない、保育園と仕事の休みが合わないという理由で利用している方が増えており、その需要もますます高まっています。

4-2. 企業内保育所

会社や病院内で勤務している方の子どもを預かる保育所です。社会人としてある程度の規範がある保護者の方が多く、保護者とのトラブルが少ないことがメリットです。

4-3. 児童福祉施設

乳児院や指導養護施設のような家庭に事情があって育児ができない保護者の子を入所させる施設です。保育園のような0～5歳児というくくりではなく、乳児から高校生までと幅広い年齢の子の健全な教育と生活の保障を行います。

5. まとめ