介護士と名がつく資格は多いが国家資格はひとつだけ!詳しく解説

「介護士と名がつく資格は多いが国家資格はひとつだけ!詳しく解説」

介護現場で働くには、資格をもっていたほうが、できる仕事の範囲が広がります。そんな介護士の資格は数多くあり、どの資格を取得すればいいのか、判断が難しいところです。 実は、多くは民間資格であり、国会資格は「介護福祉士」の資格のみです。この介護福祉士の資格を中心に、介護士の資格について解説します。

1. 介護福祉士の資格に関して

まずは介護士の資格として、唯一の国家資格である介護福祉士に関してご説明します。介護福祉士の資格は、ほかの介護系の資格よりも取得が難しく、もっている価値の高い資格です。

1-1. 介護福祉士ができること

介護福祉士は、医師の指示のもと、口腔内や鼻腔内の喀痰吸引や、胃ろうまたは腸ろう、さらに経鼻からの経管栄養が行えます。こうした医療行為は、ほかの介護士資格では行えず、行えるのは介護福祉士のみです。

1-2. 活躍の場は?

介護福祉士が活躍するのは、当然ながら、介護系の施設が中心になります。老人ホームやデイケアセンター、老人介護施設や病院などがメインです。どの職場も近年人材不足が問題となっている施設であり、それだけ全国的に求人の多い職場となります。 2020年には世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、介護現場の人材不足は、大きな問題となりました。とくに介護施設では、感染対策をしながらの作業となり、通常より多くの人材が求められる状況になっています。 2020年以降も日本は少子高齢化が加速すると見られており、介護福祉士の需要は、右肩上がりに上昇していくと予想されます。

2. 資格の取得は?

介護福祉士の資格取得には、いくつかのルートがあります。それぞれのルートに関して、簡単に解説します。

2-1. 高校卒業後のルート

高卒資格をもっていると、介護福祉士の専門学校や福祉系の大学などに進学し、必要な単位を修了すれば、国家試験を受験する資格を得られます。全国的に介護福祉士が不足し、介護現場の人材不足が問題化されてきました。2022年以降は、福祉系大学や専門学校で必要な単位を取得した方に対し、国家試験の受験が義務付けられることになる予定です。

2-2. 実務経験からのルート

介護の現場で働くことで受験資格を得られるルートもあります。指定された介護の現場で3年以上(実働日数540日以上)実務経験を積むことで、国家資格の受験資格を得られます。 実務経験から受験するルートでは、介護職員基礎研修や喀痰吸引等研修を受けることで、実習期間を短縮したり、試験科目を免除されたりすることがあります。実務を積んだうえで資格取得を目指す方は、必要な研修を受けておくといいでしょう。

2-3. 中学卒業後のルート

中学卒業後に福祉系の高校で必要単位を取得した場合でも、国家試験の受験資格を満たすことになります。福祉系の高校ではなく、特例を受けた高校を卒業した場合、卒業後に9ヶ月以上の実務経験が必要となります。 これらのルート以外に、EPA(経済連携協定)ルートがあります。このルートは、介護の現場の人材不足を、EPAを組む他国の人材で賄おうという施策となり、フィリピンやインドネシア、ベトナムに人材を求めるルートです。

3. 介護福祉士以外の民間資格

介護士の資格としては唯一の国家資格である、介護福祉士に関して解説してきましたが、そのほかの民間資格に関しても触れておきましょう。

3-1. ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネージャーは、一般社団法人日本介護支援専門員協会という団体が認定している資格です。主な業務は、介護を必要とする方と介護施設を結ぶパイプ役です。介護保険制度に精通し、要介護者に対し、どのようなケアを受けるのが最適化をアドバイスするのが主な仕事となります。 民間資格とはいえ受験資格が厳しく、合格率も低い難関資格として知られています。

3-2. 介護事務

ケアマネージャー同様に介護保険の知識が問われるのが、介護事務の資格です。いくつかの民間団体が介護事務に関する資格認定を行っていますが、内容はどこもさほど違いはありません。 介護事務は、現場作業というより事務作業に関する資格なので、介護保険に関する知識に加え、エクセルなどPCに関する知識も求められます。

4. まとめ

まとめ

介護の現場は、近年人材不足が深刻な状況です。少子高齢化が進む日本において、今後も需要が増えていく業界と考えられます。また、新型コロナウイルスの感染拡大のような事態が起これば、当然人材不足は深刻になるでしょう。 そんな介護の現場は、厳しい職場といわれています。そんな厳しい現場において、ある程度の収入を確保できるとすれば、資格の取得でしょう。とくに唯一の国家資格である介護福祉士は、注目の資格といえます。 「株式会社JSK-G」では、多くの介護士を現場に派遣しており、メンバーの中には、すでに資格を取得している方や、仕事をしながら資格取得を目指している方もいます。とくに資格取得を目指す方には、仕事と収入、さらに勉強時間を確保できるような職場をご紹介しています。 「介護の現場を経験したい」「介護の仕事をしながら資格を取得したい」「もっている資格を生かしたい」という方に、最適な職をご提供します。ぜひ一度お問い合わせください。